とっても便利なラズパイことRaspberry Pi。Raspberry Piの基板上にはLEDが2つ存在します。
デフォルト設定では、緑色のACT LEDはSDカードへのアクセス時に点滅します。赤色のPWR LEDは、電源供給USBが刺さっていれば常に点灯します。したがって、電源が入っている(OSが起動している)か、入っていないかが、そのままの状態では判断できません。このままだと、Raspberry PiのOSが起動しているのにそのまま電源を抜いちゃうようなことも起こりえます。
その問題の解決策があります。LEDランプの挙動を変更するのです。今回は、PWRランプを常時点灯→点滅に変更してみます。ちなみに、Raspberry Pi 3 JessieとBusterで動作を確認しましたが、ほかのバージョンでも変わらないと思います。
なお、初期設定はすでに済んでいると仮定しています。済んでいない方はこちらへどうぞ。
TeratermとかでSSHでラズパイに接続するか、ラズパイ本体からコマンドターミナルを開いてください。
そして次のコマンドを入力します。
sudo vi /boot/config.txt
viで/boot/config.txtを開いているわけです。このファイルは、ラズベリーパイの挙動の設定などが書かれている設定ファイルです。
【追記】最近のバージョンでは、 /boot/config.txt ではなく /boot/firmware/config.txt に変更になったかもしれないです
次のものを追記します。
# turn power LED into heartbeat dtparam=pwr_led_trigger=heartbeat #
ファイルを上書き保存して、ラズベリーパイを再起動します。
sudo shutdown -r now
pwr_led_triggerというパラメータをheartbeatに変更することを意味しています。
「heartbeat」は、心臓の鼓動を意味します。鼓動みたいに点滅するって意味ですね。
上記の設定をする事で、赤色のLEDの動作がハートビート動作になり1秒程度の一定間隔で点滅動作をする様になります。Raspberry PiのCPUの動作が停止するとハートビート動作も停止するので、赤色のLEDは点灯したままとなります。これによってCPUの動作の停止(すなわち電源OFF)を確認出来るので、安心して、コンセントからの給電止めることが出来ます。
ちなみに、赤色LEDを常に消灯させておくこともできます。眩しいときや、LEDの電力消費さえも抑えたいときに使えそうです。その時は以下のように入力してください。
# turn power LED off dtparam=pwr_led_trigger=none #
さらに、緑色のLEDの挙動も、同じように変更できます。上の「pwr_led_trigger」を、「act_led_trigger」に書き換えると、緑色の方のLEDが制御できます。
赤色緑色どっちも消灯させたり、どっちも点滅させたりができますね。
参考サイト
www.neko.ne.jp/~freewing/raspberry_pi/raspberry_pi_3_power_led/
softsolder.com/2016/03/29/raspberry-pi-power-heartbeat-led/
qiita.com/spicemanjp/items/fbe812de4f2b6b3ebbb6
コメント