ヤバい?化学物質「DHMO」とは?知られざるDHMOの危険性を徹底解説

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みなさんは、「DHMO」と呼ばれる化学物質をご存知ですか?

DHMO(ディーエイチエムオー)は、正式名称 “Dihydrogen Monoxide” と呼ばれる、無色、無臭、無味の化学物質です。自然界に存在する化学物質ですが、人工的に生産もなされています。

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動画版

動画でDHMOの危険性を解説しました。
動画版のほうがわかりやすくまとまっているので、ぜひ動画版をご視聴ください!動画内にコメントもいただけると大変助かります。

DHMOの性質

DHMOは、昔から自然界に存在し、古くから人間によって様々な目的に使用されている化学物質です。DHMOには様々な危険性があり、その製造、使用の可否について度々議論がなされています。実際に、2003年にアメリカの議会でDHMO規制の決議案が出されましたが、結局規制はされませんでした。

以下に、1994年にカリフォルニア大学のCraig Jackson氏が発表した、DHMOの危険性についてのレポートを記します。

DHMOとは、

  • 水酸と呼ばれ、酸性雨の主成分である。
  • 温室効果を引き起こす。
  • 重篤なやけどの原因となりうる。
  • 地形の侵食を引き起こす。
  • 多くの材料の腐食を進行させ、さび付かせる。
  • 電気事故の原因となり、自動車のブレーキの効果を低下させる。
  • 末期がん患者の悪性腫瘍から検出される。

その危険性に反して、DHMOは頻繁に用いられている。

  • 工業用の溶媒、冷媒として用いられる。
  • 原子力発電所で用いられる。
  • 発泡スチロールの製造に用いられる。
  • 防火剤として用いられる。
  • 各種の残酷な動物実験に用いられる。
  • 防虫剤の散布に用いられる。洗浄した後も産物はDHMOによる汚染状態のままである。
  • 各種のジャンクフードや、その他の食品に添加されている。

とあります。

さらに、独自にDHMOについて調べてみたところ、

  • 無色無臭、更に無味であるが、人が短時間に大量に摂取すると死亡することがある。
  • 世界中のほとんどすべての国で、大量に消費、排出がなされている。
  • 固体状態のDHMOに長時間触れると、激しい痛みを感じ、皮膚組織が破壊される。
  • 世界中のほとんどの犯罪者は多かれ少なかれDHMOを摂取していると言われている。
  • DHMOの販売を規制する法律は現在のところ存在せず誰でも入手することができる

ということが判明しました。

DHMOを規制する法律が存在しないという現状を皆さんどう思われますか?

2018年現在、DHMOの販売や所持を規制する法律は何もありません。したがって、みなさんでも簡単に入手することができます。

ここまで危険な化学物質を規制する法律がないということに危機感を覚えませんか?

なぜDHMOは規制されないのでしょうか。それは、規制されると生活に困る人間がたくさんいるからです。DHMOを販売し、利益を出している企業もありますし、日本の政治家、官僚も、DHMOがないと生きていけません。

ここから、さらにDHMOについて深く掘り下げていきます。

なぜこの化学物質DHMOが全く規制されないのか、真相をお話しようと思います。

DHMOの組成

DHMOは、”Dihydrogen Monoxide”で、日本語表記をすると、「一酸化二水素」と呼ぶことができます。つまり、酸素原子一つと、水素原子2つが結合した化学物質です。

化学式で表記すると、H2Oとなります。

どこかで見たことありませんでしょうか。のことです。Waterです。

水の所持を規制する法律は存在しませんし、これから作られることはないでしょう。

DHMOが水のことだとわかった上で、このページを上から見直してください。間違ったことは全く言っていません。水についての事実を、取捨選択して大げさに書いてあるだけです。聞き手に否定的な印象を与えるよう工夫されています。

DHMOの名称は、1990年にカリフォルニア大学サンタクルーズ校のルームメイトだったEric LechnerとLars Norpchen、Matthew Kaufmanらによって考えられ、1994年に同校の学生だったCraig Jacksonによって改訂され、DHMOの危険性を示したジョークサイト「DHMO.org」が作られました。

実際に、上記のDHMOの話をした後に、「このDHMOを法で規制すべきか?」という問いを50人にすると、43人が規制すべき、6人が保留、1人が水のことだと気づいた、という結果が、1997年に14歳の中学生であったNathan Zohnerの調査で明らかになっています。

世の中のすべての物事は、悪く言おうとすればいくらでも悪く言うことができます。意図的な取捨選択で、簡単にイメージを作り上げることもできますし、今流行りの水素水や、グルコサミンコラーゲンとかのサプリも同じです。わざと複雑に学術用語を並べ、知識がない人間を言いくるめて商品を売り上げる人や企業はたくさんあります。

水素水

水素ガス自体は還元力があり、抗酸化作用がある、なんてことを言ったりしますが、酸化還元の定義から考えて、水素ガスが還元力を持つのは当たり前です。マーガリンは、液体の油に水素ガスを吹き込み、還元反応を起こさせて、油脂の脂肪酸の不飽和数を減らして融点を上昇させ、固体のバターっぽくして作られています。ただ言いたいことは、水のなかにほんのちょっとだけ溶けた水素ガスが、それを飲んだ人の胃や腸から吸収されて、血管中をめぐり、活性酸素に出会い還元効果を発揮するのか?という点です。わかりやすく言うと、例えばコカコーラ(炭酸・二酸化炭素ガスが溶け込んでいる)を飲んだら、自分の血管に二酸化炭素が入り込んでシュワシュワするのか?と言いたいわけです。水素ガスに還元力があることと、それを飲むことによって効果があることは別です。

グルコサミン

グルコサミンは、Glucosamineと書き、グルコース(ブドウ糖)にアミノ基が結合したものです。確かに、これはヒザ軟骨に多量に存在しています。だからグルコサミンのサプリを飲んでいる人がいるわけですが、人間は食べたものを消化できるということを知らないのでしょうか。グルコサミンを口から食べても、胃や腸で消化されてブドウ糖とアミノ酸になって吸収されます。グルコサミンを口から摂取したら、それが分解されずに血管中をめぐり、膝にたどり着いて蓄積する、と考えているのでしょうか。そういう考え方が許されるなら、鶏肉(アミノ酸が多数結合したタンパク質)を食べれば体の一部が鶏肉になり、髪の毛(アミノ酸が多数結合したタンパク質)を食べれば、髪の毛が血流をめぐり毛根に蓄積し、髪が生えるのでしょうか!どうでしょう。

コラーゲン

コラーゲンも同じ話で、お肌にはコラーゲンは存在しますが、口からコラーゲンを食べても消化されて分解吸収されます。コラーゲンがコラーゲンのまま血流をめぐりお肌に蓄積するはずがありません。ただ、コラーゲン(これもアミノ酸が多数結合したタンパク質です)が分解されてアミノ酸となり、そのアミノ酸が、自身の肌のコラーゲン合成に使用されることはあります。でもそれだと、肉(アミノ酸が多数結合したタンパク質)を食べるのとなんの変わりもありません。そっちのほうが安いです。

みなさんは「タンパク質」という言葉を「すごい栄養物質」と思っているかもしれませんが、結局30種類くらいあるアミノ酸がたくさんつながれば、それはタンパク質です。鶏肉も豚肉も牛肉も人肉も髪の毛もコラーゲンもお豆腐もプロテイン(protein:日本語でタンパク質)も全部タンパク質です。そして人間はタンパク質を各アミノ酸にばらばらに分解する能力を持っています。

みなさんも、DHMOだったり水素水だったり、いろいろな物事を判断する際は、一つの偏った見方の意見だけを信じるのではなく、広い視点やしっかりとした知識と判断力を持って、物事を考えていただきたいものです。

先程の性質の答え合わせです。

  • 水酸と呼ばれ、酸性雨の主成分である。
    →雨なので当たり前です。
  • 温室効果を引き起こす。
    →水蒸気には温室効果があります。
  • 重篤なやけどの原因となりうる。
    →熱した水を触るとやけどします。
  • 地形の侵食を引き起こす。
    →川の流れが地形を作るということはご存知かと思います。
  • 多くの材料の腐食を進行させ、さび付かせる。
    →鉄に水をかけたらサビが進行します。
  • 電気事故の原因となり、自動車のブレーキの効果を低下させる。
    →水は感電の原因になりますし、水で車がスリップしたり、ハイドロプレーニング現象が起きたりします。
  • 末期がん患者の悪性腫瘍から検出される。
    →悪性腫瘍のみならずすべての細胞に含まれています。
  • 工業用の溶媒、冷媒として用いられる。
    →大抵のものは水に溶けていますし、水をかけて冷やしたりもします。
  • 原子力発電所で用いられる。
    →核分裂エネルギーによって水を沸騰させ、タービンを回して発電しています。
  • 発泡スチロールの製造に用いられる。
    →その他色々なものの製造に使用されています。
  • 防火剤として用いられる。
    →火に水をかけると消えます。
  • 各種の残酷な動物実験に用いられる。
    →残酷でなくても水は使うでしょう。
  • 防虫剤の散布に用いられる。洗浄した後も産物はDHMOによる汚染状態のままである。
    →水洗いのことです。
  • 各種のジャンクフードや、その他の食品に添加されている。
    →水無しでご飯は作れるでしょうか。
  • 無色無臭、更に無味であるが、人が短時間に大量に摂取すると死亡することがある。
    →水中毒ってやつです。水をいっぺんに7.5リットル飲んだ女性が死亡した事故が報告されています。
  • 世界中のほとんどすべての国で、大量に消費、排出がなされている。
    →みなさん水を飲みますからね。それに出しますからね。
  • 固体状態のDHMOに長時間触れると、激しい痛みを感じ、皮膚組織が破壊される。
    →氷のことです。凍傷になりますよね。
  • 世界中のほとんどの犯罪者は多かれ少なかれDHMOを摂取していると言われている。
    →というよりすべての人間にとって水は必要でしょう。
  • DHMOの販売を規制する法律は現在のところ存在せず、誰でも入手することができる。
    →水が手に入らない世の中は困りますね。

参考:

https://ja.wikipedia.org/wiki/DHMO
https://en.wikipedia.org/wiki/Dihydrogen_monoxide_hoax
http://dic.nicovideo.jp/a/dhmo

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