メモです。
以下は、Adobe Premiere Pro CC2024/2025 環境で NVENC が利用されず、AMD 内蔵 GPU のエンコーダが優先される問題の調査と解決策です。
システム構成
CPU:Ryzen 9 9950X3D(内蔵 AMD Radeon Graphics)
GPU:RTX 3090 ×1、RTX 3080 ×1
OS:Windows 11 24H2
Premiere Pro:CC2024 または CC2025
出力プリセット:YouTube 4K
発生した症状
書き出し設定で「ハードウェアエンコード」を選択しても、AMD 内蔵 GPU のコーデック(AMD VCN/VCE)が自動選択され、NVIDIA NVENC が使用されない。その結果、書き出し速度が大幅に低下した。
Reddit 上の報告
参照スレッド:
調査結果
公式ドキュメントでは、Premiere Pro は対応 GPU があれば NVENC/H.264 や HEVC のハードウェアエンコードを自動選択する仕様です。しかし、複数 GPU(内蔵+ディスクリート)環境では優先順が不明瞭になり、特にサードパーティ製プラグインの干渉で誤検出が発生するケースが報告されています。
実際に以下のような要因が確認されました:
・サードパーティ製「Fnord WebM Plugin」がインストールされていると、ハードウェアエンコーダ自動検出ロジックが乱れ、NVENC ではなく AMD 側エンコーダを選択する不具合
・Windows のグラフィック設定や Premiere のレンダラー設定で CUDA を選択していても、プラグイン干渉によって優先度が乗っ取られる
原因
Fnord WebM Plugin がインストールされていると、Premiere のハードウェアエンコーダ検出が誤作動し、AMD iGPU のコーデックが優先される。
解決策
1. Premiere 起動時に Alt
キーを押し、プラグインを一時無効化して書き出しテスト
2. Fnord WebM Plugin をアンインストール
3. Premiere/Media Encoder を再起動
4. 書き出し設定で「出力コーデック:NVIDIA NVENC」が選択され、高速書き出しが可能になる
追加のポイント
・WebM ファイルが必要な場合は、必要時のみプラグインを再導入するか、別プラグイン(例:Voukoder)を検討
・将来的に Adobe アップデートでエンコーダ検出ロジックが改善される可能性あり
参考リンク
• Reddit: Hardware encoding exports won’t use Nvidia GPU
• Adobe ヘルプ: GPU アクセラレーションとハードウェアエンコード
• Voukoder プラグイン公式サイト
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