Blender2.80のリリースは、CG界でも大きな話題となりました。UIは洗練され、見た目も今風になり、高性能かつリアルな物理ベースレンダラー(Cycles, EEVEE)が搭載されて、個人的には完全に有料CGソフト(Maya, 3dsmax, Cinema4D,etc…)と肩を並べる存在になったと思っています。Blender2.79以前で搭載済みの機能でも、初期設定が改善されて、何も初期設定しなくてもほとんど問題なくなっており、かなりかゆいところに手が届くTweakだと思っております。
とは言っても、インストールまんまのデフォルト状態では少し足りない部分があるので、その部分の設定についてメモしておきます。
※この記事は、Blender2.81をベースにしています。
さて、早速Blenderを起動しましょう。
画面左上の、Editを押して、Preferencesをクリックして、設定画面を開きましょう。
日本語ファイルの文字化け(豆腐化)防止
Blenderは海外製ソフトですが、日本語にも対応することができます。インターフェイスすべてを日本語化することもできますが(初心者はそちらのほうがとっつきやすいかも?)、私はすべて英語表記のほうが良いと思っています。CG関係は情報が英語しかない場合も多いですし、日本語になっている方がかえってわかりにくい場合があると思います。とは言っても、私は日本人で、日本語版のOSを使っていて、日本語のファイルやフォルダもあるわけです。Blenderのインストール直後の状態では、日本語文字はすべて四角の記号に化けてしまいます。(巷では「豆腐化」と言われているらしい。四角が豆腐みたいだから。)したがって、それを解消する設定を行います。
InterfaceセクションのTranslationにチェックを入れて有効にし、LanguageをJapanese(日本語)に、Tooltipsのチェックを外します。これで、インターフェイス類は一切日本語化されませんが、日本語の文字は表示できるようになります。
必須アドオンの有効化
アドオンは人それぞれ意見があるとは思いますが、本当に最小限のもののみ紹介します。
Add-onsセクションの、以下のAdd-onを有効にします。右上にある虫眼鏡で検索できるので活用してください。
Node Wrangler : シェーダーノードをいじる場合に必須のアドオン。Ctrl+Shift+LeftClickでノードをクリックすると、そのノードをビューポートで直接確認できるというものです。他にも便利機能がたくさんあります。勝手に師匠と仰いでいる、Blender GuruのAndrew Price氏もよく動画内で使っています。
Extra Objects : メッシュを追加するときに、選べる図形のバラエティが豊かになります。個人的に便利だと思うのは、数式からオブジェクトを作れる機能。3次元グラフとかを作るときに重宝します。
LoopTools : モデリング補助系のアドオン。ループ機能が強化されます。
F2 : モデリング補助系のアドオン。面・エッジ系機能が強化されます。
ビューポート回転の中心を選択オブジェクトにする
ビューポートの回転中心は、デフォルトでは画面の中心(だったかな)です。選択オブジェクトを中心に回転してくれる方が個人的に使い勝手がいいので、その設定をしてしまいます。
NavigationセクションのOrbit&Panタブを開きます。
「Orbit Around Selection」にチェックを入れます。
これだけです。この設定で回転中心をオブジェクトにできました。
以上が私の基本初期設定でした。参考になれば幸いです。
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